いま、大型台風21号が近畿東海地方を横断しているところです。
どうぞ不要不急の外出はお控えくださり、大事の起こらぬようお過ごしください。
(私は、実家の三重県員弁郡に避難しております。)
伊藤雲峰です。
先週の土曜日9月1日、第5回亀戸書会が行われました。
今まででいちばん多くの参加者(15名)に集まっていただき、『初秋涼夕』という言葉を篆書で書いていただきました。
篆書を見たことがあっても、それを「篆書」と認識されている方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか。
篆書に興味をもったとして、自分で筆を持って篆書を書いた方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか。
この二つの問いかけにいつも突き動かされて、自分なりにできる具体的な動きをしています。
「書会」は、篆書を書いて興味をもっていただくための場を準備すること。
雲峰の「創作展」は、篆書を見て楽しんでいただくための場を準備すること。
「興味をもつ」「楽しむ」という行為から、その人の心に住み着くストーリーを湧き起こすかもしれないという期待があります。
「うまく書く」という意識が働いた途端、つまらなくなることがあります。
でも、自分が自分のために納得して楽しんだら、「うまく書く」を超えたストーリーが生み出されるのではないかと思うのです。
今回の書会では、1歳6か月のお子さんと、そのご両親が参加されました。
詳しくご両親の書道歴について聞いていないのですが、おふたりとも個性を発揮された充実した作品を作られました。
1歳6か月のお子さんも篆書を書かれましたが、それは優雅な水墨画のような仕上がりで、文字の姿はありませんでしたが、
心の大きな人に育ってくれる予感をはらんだ作品でした。
私が感動したのは、大人の感覚でいえば、篆書作品ではないかもしれないお子さんの作品を、
大切にしながら、私のところに添削を求められるお姿でした。
書会の新たなストーリーが生み出された瞬間でした。
篆書の筆遣いやレイアウトの仕方、文字の成り立ちやルールは、私が責任をもってお伝えしますが、
その後のストーリーテリングは、みなさんが色付けされるものです。
書会という場でストーリーを産み出し、それを共有して楽しめるから、毎回飽きることなく会を続けられるのかもしれないと思いました。
篆書には、魔法をかける力がめちゃくちゃありますね。
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〇ギャラリ想 伊藤雲峰創作展
9月6日(木)~16日(日)開催
期間中:月・火・水はお休み。木・金・土・日の12時~18時まで開催。
※9月8日(土)・15日(土)は、篆書ワークショップがあります。
・1部(13時30分~15時30分)・2部(16時~18時)があります。
・よろしければ、篆書を書く楽しみを味わってみませんか?
場所:ギャラリ想:464-0851 名古屋市千種区今池南3-9 今池駅4番・8番出口徒歩5分。
:ギャラリーパーキング1台分あり。近隣コインパーキング多数あり。
★ワークショップは、9月8日の1部は残り2名、2部は5名ほどの残席があります。ぜひほめ上手の雲峰に会いに来てくださいね!
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~おわりに~
いま、句集の制作を進めているところです。
『筆まかせ』というタイトルで、ふらんす堂様より年内には出版できるかと思います。
『筆まかせ』には、うまい作品を書いてやろうという気構えを一切もたず、
心を自由にして、筆のまかせるままに筆を走らせる、という意味合いを込めています。
『筆まかせ』で仕上がった書作品は、とても良いものになると感じています。
私の、書作品を作るときの心構えにもなっています。
その心構えで、俳句にも向き合いたいという思いから、このタイトルを付けました。
第一句集『筆まかせ』には、書にまつわる俳句がたくさん収められています。
ぜひ、ご興味のある方には、一冊お持ちいただければ幸いです。
詳しいことは改めてご連絡をさせていただきます。
明日は、6日から開催される「伊藤雲峰創作展」の設営にギャラリ想さんへ出向きます。
「まずは実行」を合言葉に、果敢に前に進みたいと思います。
私は、土日は在廊しておりますので、ひさしぶりに雲峰の顔を見てやろうという方はぜひお越しになってください。
お待ちしております。
台風の被害が気になりますが、くれぐれもご無理なされず、お怪我等をされないよう十分ご注意なさってください。
伊藤雲峰でした。
(最後までお読みいただき、ありがとうございました。)