書会について

篆書・隷書書会とは何ですか?

篆書(てんしょ)という書体を筆で書く書道ワークショップです。
篆書は、現在の漢字の最も古い書体で、漢字の形が定まっていない時代の字ですので、象形文字など絵に近いものも多くあります。
漢字の成り立ちを理解し、字を選び、組み合わせて漢詩の一節や四字熟語などの漢字四文字の作品を作り上げます。最後に書き上げた作品を参加者のみなさんで鑑賞し合います。

書会の特徴は?

書会では、字の書き方や文字の成り立ちを学ぶと共に、書作品制作において必要とされる字の選び方や文字配置、バランスの取り方などの感覚を磨きます。他の参加者の作品を鑑賞し、お互いに作品の良いところを見つけ合うことで、それをまた自分の作品に反映させていきます。大島屋書会・MuGicafe書会は、ワークショップ形式ですので、難しく考えず、まずは書に没頭する非日常を楽しみにお越しください。

書道未経験なのですが参加できますか?

書会は、お手本通りの字を書くことだけを目指す教室ではありません。
自身の作品を作り、他の参加者の作品を鑑賞し、お互いに作品の良いところを見つけ合います。そして、それをまた自分の作品に反映させていきます。一般的には馴染みのない字形ですので、個性が発揮できます。
漢字を楽しむ、墨の香りに癒される、字を書くことで気持ちのリセット&リフレッシュ。
集中して字を書く心の鎮まる時間を体感してください。

篆書書会に書道道具は必要ですか?

会場にお越しいただく篆書書会は、こちらで道具をすべて準備しております。
オンライン書会は道具をご自身で準備していただきます。詳しくは、下記Q&Aをご覧ください。

オンライン書会に必要なものは何ですか?

筆と墨、半紙や八つ切りもしくは、紙と万年筆やペン、鉛筆など、まずはお手持ちのものでご参加ください。

インボイスの発行はできますか?

伊藤雲峰主催の書会に関しましては発行が可能です。ご入用の方は事前にお問合せください。

書について

篆書(てんしょ)とは何ですか?

書道の書体には、篆書、隷書、草書、行書、楷書があります。
篆書は、漢字の一番古い書体となり、漢字の形が定まっていない時代の字のため、同じ意味を持つ漢字でもいくつかの字形があります。
篆書から隷書。隷書から、草書と行書。最後に楷書が出来ました。

五書体とは何ですか?

書道教室で習うことの多い書体は、楷書、行書、草書なのですが、書道の書体には他に2つ、隷書、篆書があります。
隷書、篆書は、一般の書道教室では習えないことも多く、習えても楷書、行書、草書を極めた上で、さらに上級コースで習うことも多い為、なかなかそこまで到達されない方が多いです。

篆書の書き順がわかりません

こう書く方がバランスがよく書ける、書きやすいという順番はありますが、篆書には、こう書かねばならないという決まりはありません。象形文字など、どこから手を付けていいのかわからない複雑な字形に困られる生徒さんがいらっしゃいます。書会では、篆書アラカルト(文字リスト)の中から、皆さんに書いてみたい字をお伺いし、会場で私が書いているところを見ていただく時間を作っています。そこで書き順や筆の動かし方などを直接見ていただくことができます。伊藤雲峰YouTubeでも書き方をお出ししていますので参考になさってください。

篆書に無い字がある?

いま私たちが使っている漢字の中には篆書体のないものがあります。それは、日本が独自に作成した漢字です。それを国字と言います。作品を制作する時に篆書体の無い字は、偏と旁を組み合わせて字を作ることがあります。書会で紫雲英畑と書こうと思ったのですが「畑」が国字だったので紫雲英草に変更しました。ちなみに「働」という字も国字です。

書道具について

篆書や隷書を書く時にどんな筆を使われていますか?

毛の弾力を活かすことのできる柔らかい羊毛のものを使っています。反対に、楷書や行書、草書などを書くときは堅めの毛のものが書きやすいですが、柔らかい羊毛の筆を使うと味が出るので、私はあえて羊毛で書くことが多いです。

二八(二尺八尺)の作品を書くのにどれぐらい墨を使いますか?

作品によりますが、私の書いている作品の場合、1枚書くのに40cc弱の墨を使います。墨磨機を使う場合、40ccを私の好みの濃さになるまで磨るまでに1時間40分かかります。墨は多く磨って置いておくと腐ります。それで作品を書いて「雲峰くんの作品は臭いわ」と言われたことがあります。使い切るのが良いのですが、夏の暑い日は、残った墨を冷蔵庫で保管するといいです。

二八の紙とはなんですか?

公募展でよく使われるサイズです。二尺×八尺の額サイズの3/4サイズの紙のことをニハチといいます。横53×縦242.2センチです。紙もずいぶん高くなりました。私も作品を書くのに適した紙を探すのに苦労しています。紙は作られてすぐのものより、数年寝かせて乾燥させたほうが良いため、書部屋の棚にストックしています。書く前に紙を乾燥させるためにアイロンを掛ける方もおられます。