平成最後の日は、雨模様ですね。
いかがお過ごしでしょうか。伊藤雲峰です。
「平成」は、45歳の私にとって、 人生で一番長い時間をともにした時代でした。
平成一桁代は、書道しか得意なことがなかった私が、 ではどうしたら書家として自立できるのかを考えていた時期でした 。
この時期に、二人の師匠につかせていただくことができました。
とはいえ、 何をどうしていったらよいのか全く定まらない時期でした。
平成10年代になって、 親元から離れて一人暮らしの生活をするようになりました。
親のありがたみを少しずつ感じるようになり、 書にも自分なりの目標を持とうとあがいていた時期です。
篆書と隷書の混じりあった木簡書体の雰囲気に魅せられて、 作品を作り始めた時期です。
遅々たる歩みでしたが、今思うと、 このころの努力が今に生かされているように感じています。
平成20年代になると、創作活動に火が付きました。
私の所属する書道結社の「連合個展」 に30点ほどの作品を一斉に発表した時から火が付きはじめました 。
その後、 各所で拙いながら個展を開かせていただくことになりました。
また、鍵本聡先生のアドバイスで作り始めた「雲峰カレンダー」 もこのころからです。
発表の幅が大きく広がった時期です。
そして、平成30年代は、「書会」 という篆書のワークショップ活動を行っています。
自分が身に付けた技術や、教わった考え方を、 他の皆さんに丁寧に伝える時期です。
アウトプットするなかで、 結局一番勉強になっているのは自分自身であったと近ごろ感じ入っ ています。
このように、およそ15歳から45歳までの雲峰がともに歩んだ「 平成」という時代は、
雲峰の人生のなかで大切な時代になるであろうと考えています。
もう少しでその時代が終了しようとしています。
なんだか寂しい気持ちもありますが、 新たな時代の幕開けを寿ぎながら、
「令和」の時代を、さらに前進してまいりたいと思っております。
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★「雲峰書会」開催のお知らせ★ ※各所で開かせていただいております。
【名古屋】
・5月18日(土曜日)は、第9回ギャラリ想書会(名古屋市千種 区今池南3-9/2階部屋)を行います。
第一部:13時30分~15時30分 第二部:16時~18時
参加費:2,500円(書道道具の準備は不要です。 コーヒー付き)
※「柳緑花紅」と篆書で書きます。
・5月19日(日曜日)は、第21回PubArco書会(名古屋 市西区名駅2-20-30)を行います。
第一部:13時30分~15時30分 第二部:16時~18時
参加費:2,500円(書道道具の準備は不要です。 コーヒー付き)
※「柳緑花紅」と篆書で書きます。
・5月29日(水曜日)は、第2回 「Live&Lounge Vio」 書会 (名古屋市中区新栄2-1-9 flexビルb2)を行います。
時間:19時30分~21時30分
参加費:2,500円(書道道具の準備は不要です。)
※「令和元年」と篆書で書きます。
【東京】
・6月1日(土曜日)は、第9回亀戸書会( 亀戸文化センター6階美術室/東京都江東区亀戸2-19-1) を行います。
時間:13時30分~16時30分
参加費:2,500円(書道道具の準備は不要です。 ソフトドリンク付き)
※「柳緑花紅」と篆書で書きます。
※よろしければいずれかにお越しになってください!
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★終わりに★
二日ほど前に、私が所属している書道結社の集まり(批評会) がありました。
久しぶりに自分の作品を先生に見ていただく機会を得ました。
近ごろは、平日は仕事、週末は書会ということで、 自分の書に対するメンテナンスがおろそかになっていました。
ちょっと勇気を出して、 自分の下手な作品をさらけ出してみようと思い、 思い切って奈良天理まで行ってまいりました。
3人の先生に、忌憚のないアドバイスをいただけ、 とても勉強になりました。
自分が気になっていた部分を、 どうしたら解決できるのかという話まで一緒に考えていただいたの で、
とても有意義な批評会であったと感じています。
自分の表現について、他の先生の意見を聞かずに作り続けると、 どうしても独りよがりになってしまいます。
そうならないように、 今後も表現に磨きをかけていきたいと思います。
平成最後の雲峰たよりは、 とても穏やかな気持ちで書いております。
それでは、よい一日をお過ごしくださいませ。
伊藤雲峰でした。