《No.140》手仕事が苦手な雲峰なのです(汗)

すっかり寒くなりましたね。お元気でいらっしゃいますでしょうか。伊藤雲峰です。
11月はいろんなところに出向いて、新しい経験をすることができました。

11月中頃、東京月島に出向いた折は、もんじゃストリートに出向いてもんじゃ焼きを食べました。
もんじゃ焼きの作り方は店の方が教えてくださいましたが、なかなか手際がいいので覚えきらないと思い、
動画をとって、見直しながら2回目は奥さんと一緒に作りました。
(2回分が作れるコースでした。)

もんじゃ焼きもいろんな食べ方があるようで、
キャベツの歯ごたえを感じながらほくほくと食べつつ、最後、水分がとんだものを、小さなへらでぎゅっと押さえて食べたりもしました。
童心にもどる時間でした。

もんじゃタイムの後、お好み焼きもつくって食べられるコースでした。
奥さんは大阪出身ということもあり、こともなげに焼いてくれました。
私はぼんやり眺めていただけでしたが、どんどん仕上がっていくさまを見て、感動しておりました。

先週は、豊橋に出向いて「豊橋筆」の筆仕上げ体験をしてまいりました。
筆工房由季で、中西由季先生より筆づくりの工程について、毛の種類、販売店と製造所との関係についてなど、
普段われわれがなかなか知ることのできない「筆事情」も知ることが出来ました。

★筆工房由季
https://toyohashifude.com/

こちらでは、筆の練りまぜ体験と仕上げ体験をしました。
練りまぜというのは、選別された芯毛を一緒に混ぜ合わせる作業です。
先生は器用にされるので、私も簡単にできると思いきや、全然うまくできなくてがっかりしました。

また、筆の仕上げは、穂全体に糊がよく混ざるようにたっぷり含ませ、巻きつけた糸を回しながら余分な糊を取り除き、穂の形を整える作業です。
これまた、私はなかなかうまくいかず、こういった手作業は、とても苦手なんだなと軽く落ち込みました。

話は変わりますが、この夏に虫歯がひどく、いつも行く歯医者さんがお盆休みだったことから家の近くの歯医者さんに急遽行って治療してもらうことがありました。

その歯は、銀歯をかぶせていたのですが、その中で歯が大きく蝕まれていて、その歯に取り付けられた台座ごと外すというたいへんな治療となりました。
なんとか無事痛みから解放され、今後同様な虫歯にならないよう、歯磨き指導を受けているところです。

先週、その歯医者さんに歯磨き指導を受けたら、「歯の磨き方がうまい」と褒めてもらえました。
何事も手作業が苦手な私にはとてもうれしいお言葉でした。

ふと思ったのは、歯磨きも実はそうはうまくない私ではあるのですが、すぐにあきらめずにやり続けて褒められたのだ、と思ったのでした。

この11月は、手仕事をされる方を尊敬する月だったなあと振り返っています。
そして、私は手仕事は苦手な領域ではあるのですが、やり続けて徐々に上達していくタイプなのだと気づくのでした。

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★書会のお知らせ★
【三重県・桑名市】
・2022年12月10日(土曜日)
『第40回 MuGicafe書会』(三重県桑名市京町42)
時間:13時30分~15時30分 ※時間が変更しました!
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。

【名古屋】
・2022年12月25日(日曜日)※今回は変則です。
『第62回 大島屋(Pub Arco) 書会』(名古屋市西区名駅2-20-30)
第一部:13時30分~15時30分
第二部:16時~18時
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。
>>>https://www.facebook.com/PubArco/posts/3352383241462632

【オンライン】
・2022年12月17日(土)
『第20回 オンライン書会』(Zoom)
時間:20時00分~22時00分
参加費:2,500円(ゆうちょ銀行振込、PayPay)
※筆と墨、半紙や八つ切りもしくは、紙と万年筆やペン、鉛筆など、まずはお手持ちのものでご参加ください。

●コロナウイルス感染予防の観点から、急遽中止になることがございます。その際は、ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。

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★終わりに★

先日は、仕事の関係で、ある出版社のマンガ編集部に出向きました。

編集長からは、有名な漫画家とのエピソードをたくさん聞かせていただき、とても刺激を受けました。
話のなかで面白かったのは、作家はいつも孤独のなかで締め切りに追われていて、
その追い詰められた作家の女房役として編集者があるのだということでした。

マンガのストーリーのアイデアが生まれない時などは、漫画家と一日中電話をつなげてとりとめのない話をしつづけながら、
何とか作品を仕上げるところまでこぎつけたこともあったのだとか。

ぽろっと言った編集長の言葉が印象的でした。

「編集者は作家から可愛がられなければ長年付き合えってもらえない」
という一言です。

作品の取り立て、内容変更の要望、などなど作家に言いにくいことをお願いしなければならない編集者は、
日ごろの「可愛げ」から培った信頼感によって、お願いを作家(漫画家)に聴いてもらえるのだというのです。

私も、教材編集者の端くれとして、この「可愛げ」の話は、参考にしたいと思います。

日が暮れかかる状況を観察しながら、この原稿を書いていますが、つくづくこの季節が好きだなと思います。
年の瀬に向け、気が急くころではありますが、新しい年に向かって突っ走っている感じがいいのです。

それでは、皆様あとひと月ですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

伊藤雲峰でした。