お盆も終わり、長い夏休みも終わりに近づきました。
暦の上では秋を迎えていますが、まだまだ暑い日が続いています。
いかがお過ごしでしょうか。

先日、奥さんが「スマートウォッチ」というものをプレゼントしてくれました。
腕時計のようにつける小さな機械なのですが、これがなかなかの優れもので、一日の運動量や睡眠の質、血圧の変化など、様々なカラダのデータを記録してくれます。
こういう機器のことは、あまり詳しくないのですが、自分のカラダの状態が数字で見えるのは面白いものですね。
昨日は郵便局まで歩いたおかげで、一万歩以上を記録することができました。
今日は暑さに負けてあまり歩けなさそうですが、涼しくなったら、歩く習慣をつけたいなと思っています。

そんななか、日展の作品制作は続けています。
書の世界というのは本当に奥深く、そして難しいものです。
たくさん書けば書くほど上手くなる、というものではないし、逆に書き込みすぎると、自分自身が作り上げた「型」というレールにがんじがらめになってしまい、新しい表現や自由な発想が生まれにくくなってしまいます。

やりすぎてもいけない。
かといって、やらなさすぎてもいけない。

この絶妙なバランスをいかにして見つけ出すか、というのが、創作活動における永遠の課題のように感じます。
だからこそ、常に文字そのものが持つ面白さや、文字と文字が隣り合った時に生まれる関係性について、考え続けなければならないと思っています。

一度「こう書く」と決めたものを忠実に再現することも大切ですが、書いているうちに
「いや、待てよ。こちらの表現の方がもっと生き生きするのではないか」
と、ふと立ち止まって考える余白を、いつも自分の中に持っていたいと考えています。

その試行錯誤や日々の見直しを怠ると、作品はどんどん形式的になり、書いている自分自身も、制作の面白さの感度が薄れていってしまう怖さがあります。
今の私にとっては、がむしゃらに書き込むことだけでなく、あえて「あまりたくさん書き込まない」という勇気も、必要なのかもしれないと感じているところです。

そんな制作の合間には、少し気分転換も兼ねて、洗いそびれていた硯の手入れをしました。
本当は使ったらすぐに洗うべき道具たちですが、ついつい後回しにしていると、見かねた奥さんが綺麗にしてくれるのですが、やはり自分の道具は自分で大切にしなければいけないなと反省し、洗濯物を干してくれている間に、ごしごしと洗ってみました。
墨で汚れた道具が本来の姿を取り戻していくのを見ていると、自分の心も一緒にスッキリと晴れていくような気持ちになりました。

★書会のお知らせ★
下記の書会は、下記ページでも紹介しています。
>>>https://itouunpo.com/syokai/

【名古屋】
・2025年9月21日(日曜日)
『第92回 大島屋書会』(名古屋市西区名駅2-20-30)
第一部:13時30分~15時30分
第二部:16時~18時
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。
>>>https://www.facebook.com/PubArco/posts/3352383241462632

【三重県・桑名市】
・2025年10月11日(土曜日)
『第72回 MuGicafe書会』(三重県桑名市京町42)
時間:13時30分~15時30分 
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。

・2025年8月30日(土曜日) 
『第50回 オンライン書会』(Zoom)
時間:10時~12時
参加費:2,500円(ゆうちょ銀行振込、PayPay)
※筆と墨、半紙や八つ切りもしくは、紙と万年筆やペン、鉛筆など、まずはお手持ちのものでご参加ください。

・2025年8月30日(土曜日) 
『第9回 藤丸書院』(リアル+Zoom)
時間:14時~16時
参加費:3,000円(ゆうちょ銀行振込、PayPay)
 ※レギュラー書会参加者の方は割引制度有。
 詳しくは…… https://itouunpo.com/info-kyojyo#kaijyo

★終わりに
お盆休み中は、6月に参加した真鶴吟行鍛錬会で皆さんが詠んだ句の選句作業も行いました。
自分でも20句作ったのですが、見返してみると気恥ずかしくなってきて、少しばかり気が滅入ってしまいました。
しかし、一緒に参加した俳句仲間の作品を鑑賞していると、不思議と元気が湧いてきます。
同じものを見ていても、人によって捉え方がこれほどまでに違うのか、と驚かされます。

その的確な言葉の選び方や、ユニークな視点に出合うたびに、
「自分もこんなふうに世界を切り取ってみたい」
という憧れや目標が生まれます。
皆さんの作品を選ばせていただくという作業を通して、私自身が一番勉強させてもらったような気がしています。

そして今、一番集中して取り組んでいるのが、来年の「伊藤雲峰カレンダー」の制作です。
カレンダー部分の日付や曜日に間違いがあっては絶対にいけないので、何度も何度も念入りに校正を重ねています。
それから、カレンダーに掲載する私の書と、その言葉にまつわる解説、そして巻末に添えるエッセイの執筆も進めているところです。

このカレンダー作りも、奥さんの協力なくしては成り立ちません。
文章のチェックをしてもらったり、掲載する写真について一緒に考えたり。

彼女が支えてくれるからこそ、こうして形にすることができるのだなと、心から感謝しています。
振り返ってみれば、この一週間は、心と体を休めることから始まり、自然に触れ、創作に悩み、日々の雑事や仕事と向き合う、そんな毎日でした。

まだ暑い日は続きますが、皆さんもどうぞご自愛ください。

伊藤雲峰でした。