終戦記念日は、皆様いかがお過ごしでしょうか。

(静かな気持ちで79年前のことに思いを寄せたいと思います。)

先日は、上野の森美術館で行われた「雪心会書作展」にたくさんの方にお立ち寄りいただき、お会いすることができて光栄でした。

本当にありがとうございました。

私はこのお盆休み中、部屋の中で暑さから逃れるように、作品制作と読書をしております。
そんななか、第40回讀賣書法展において読売俊英賞を受賞した旨、通知書が届きました。
仕事で忙しくしている合間に制作した作品なので、そんなに自信があった作品ではなかったのですが、
月に一回、東京の先生に習いに行くようになってから、自分の作品が変化していることを実感しております。

ご指導いただいた先生方、日々応援をしてくださる皆様に、厚く御礼申し上げます。

思えば、制作は健康でないとできません。
日々、私が元気でいられるようにと、衣食住に気を使ってくれる家内のサポートがあってこその今回の出来事でした。

昨日晩御飯を食べながら、≪私たちって、自分の力に自信を持てない者同士だね≫と語らいました。

自信がなければ、新たなアクションが起こせないし、挑戦ができないので、「良い自信」は日々培っていくことが大切です。
一方、「悪い自信」は自信過剰とも言い換えられそうです。
自信過剰になると、たとえば、自分の考えを強く押し付けたり、自分の考えが正しいと疑わなかったりするようになります。

私や家内が日ごろ「自分に自信が持てない」というのは、≪自分がやっていることが正しいと言い切ることが出来ない≫と言い換えることができます。

書の制作をし続ける雲峰は、《自分がやっていることは完全で、間違っていない!》と自信をもって言えません。
今の木簡体を基調にした作品も、これが私に一番あった書き方だと、強く自信を持っているわけではありません。
自信があることを表明することで、これからの道が閉ざされるような感覚を持ってしまうのです。

自信のないなかで、もがくように、逃げ出さずに続けてこられたのが、今の雲峰につながっているのだと思っています。

指導者として生徒さんに指導するときには、自信がない雰囲気を出していては、生徒さんは不安になります。
教室で先生としてふるまうときの姿には、みなぎった自信が必要になります。

一方で、自分と自分との対話においては、自信がないほうが伸びしろを押し広げられるのではないかと考えました。

成長とは自分を変えること。
自分を変えるとは、自分と向き合って自分のできることを増やすこと。
そこに、悪い自信があると、思わぬところで成長を阻害されてしまう恐れがあるので、気を付けたいと思います。

賞を頂戴して、いい気にならないよう、自分を戒めて、新たな伸びしろを拡げ続けたいと思う今日この頃でございます。
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★第40回讀賣書法展のお知らせ★ 雲峰の作品は、東京展と中部展に展示していただきます。

【東京展】 8月23日(金)~29日(木)
〔第2会場〕東京都美術館

 ※第2会場では、《役員》、特別賞受賞作品(読売大賞、読売準大賞、読売新聞社賞、読売俊英賞、読売奨励賞)が展示されます。

 ※第1会場には、雲峰の作品は展示されません。

【中部展】9月18日(水)~23日(月・祝)

〔第1会場]愛知県美術館ギャラリー
 ※第2会場では、雲峰の作品は展示されません。

詳細は、下記をご覧ください。

読売俊英賞を頂戴いたしました

第40回読売書法展において読売俊英賞を頂戴致しました。ご指導いただいた先生方、応援してくださった皆様に御礼申し上げます。 東京展/8月23日(金)~8月29日(木)東京…

★書会のお知らせ★
下記の書会は、下記ページでも紹介しています。
>>>https://itouunpo.com/syokai/

【名古屋】
・2024年8月18日(日曜日)
『第80回 大島屋(Pub Arco) 書会』(名古屋市西区名駅2-20-30)
第一部:13時30分~15時30分
第二部:16時~18時
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。
>>>https://www.facebook.com/PubArco/posts/3352383241462632

【三重県・桑名市】
・2024年9月14日(土曜日)
『第61回 MuGicafe書会』(三重県桑名市京町42)
時間:13時30分~15時30分 
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。

・2024年8月31日(土曜日) 
『第39回 オンライン書会』(Zoom)
時間:10時~12時 
参加費:2,500円(ゆうちょ銀行振込、PayPay)
※筆と墨、半紙や八つ切りもしくは、紙と万年筆やペン、鉛筆など、まずはお手持ちのものでご参加ください。

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★終わりに★

昨日の晩は、家内の料理を肴にビールを飲みながら、居酒屋気分を味わっておりました。

我ながら、お酒が入るとよくしゃべるなと自分のことを思いましたが、
そう言うと、「あなたはいつもずっとしゃべっているよ」と言われてしまいました(汗)。

私はどうも偏ったところがあって、
・車に乗らない
・テレビを見ない(今年のお正月に買いましたが見ていません…)
・世の中のトレンド(ドラマ・スポーツは特に)を全く知らない
・買い物が嫌い(デパートに行くのが苦手)
こんなところがあります。

よく仕事をしながら、書道や韓国語や俳句をする時間があるねと感心されますが、

みなさんがされていることをやらずに、自分のやりたいことばかりをする超ワガママ人間なのであります!(エラそうに言うことか!?)

結婚してからは、家内から世の中の動きを教えてもらったり、身の回りの世話をしてもらっていて、ありがたい限りです。
そんなこともあって、さらにさらに浮世離れした生き方をしていっています。

ただ家内と共通するのは、読書好きということです。
まあ、好きな作家は違いますが、本を読むことを互いに認め合って過ごしています。
本を読むと、心の中に豊かな気持ちが蓄えられるので、どんなに忙しくても、やめられません。

もうしばらくお盆休みが続きそうですが、どうぞ御身体を大切にしてお過ごしになってください。

伊藤雲峰でした。