《No.136》何でもすぐにやめられない私です……

7月ももう終わりです。お元気でいらっしゃいますでしょうか。伊藤雲峰です。

6月の後半から一気にいろんなことが押し寄せてきて、私にとっては動揺する時期です。
毎年、同じ行事や展覧会のための提出物が重なるので、やり方を工夫したり、作業スピードを速めております。

例えば、書道の展覧会に向けた作品や、カレンダーの準備、俳句の準備、書会の準備があります。
作業内容の近いことを同時に進めると、一つ一つの時間が半分ぐらいに抑えられたりします。
いままで苦労していたことが、だんだんすんなりと形になっていくと、自分が少し成長できたようで楽しく感じられます。

ある経営者の方が、「石の上にも三年って、とても大事ですよね」と言われていたことを思い出します。
私は、あまり器用ではないので、ちょっとやってダメだったから別のことに変更する、ということができません。

子どものころから始めている書道は、そういった考え方がはたらいているのか、途中でやめるという選択肢はありませんでした。

振り返ってみると、私の人生のなかで、自分から何かを途中でやめるということはほとんどなかったかもしれません。
良いか悪いかは別として、「自分には向いていないからやめる」という発想はあまり持ち合わせていません。
幸いにも、不器用なためいろんなことに手を出すことができない反面、一度飛び込んだ世界からはなかなか離れようとしませんね。

もちろん、転職したり、合わない人間関係から距離を置くやり方も大事な選択だと思います。

しかし、何かに打ち込むときには、ある程度の時間がいりますよね。
何でもすぐに手に入る風潮にある今は、どうしても即効性のある答えを求めてしまいがちですが、
才能の花がなかなか咲かなくても、じっと根っこを深くはわせて力をため込み、
やがて才能が開花することを信じて打ち込むことこそが、とても重要なのでは思っています。

力を発揮している人、才能を開花している人の共通点は、長く続けてこられた方なのでは、と思ったりします。

書会でいえば、5年が過ぎ6年目に入っています。
開催するなかで人とのつながりも深まり、会の深まりも実感しています。
また、常連で来てくださる皆さんが上達されていることも実感でき、やりがいを感じています。

続けることでしか得られない喜びをかみしめているところです。
★書会のお知らせ★
【三重県・桑名市】
2022年8月13日(土曜日)
『第36回 MuGicafe書会』(三重県桑名市京町42
時間:13時30分~15時30分 ※時間が変更しました!
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。

【名古屋】
2022年8月21日(日曜日)
『第58回 大島屋(Pub Arco) 書会』(名古屋市西区名駅2-20-30
第一部:13時30分~15時30分
第二部:16時~18時
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。
>>>https://www.facebook.com/PubArco/posts/3352383241462632

【オンライン】
2022年8月27日(土)
『第14回 オンライン書会』(Zoom)
時間:20時00分~22時00分
参加費:2,500円(ゆうちょ銀行振込、PayPay)
※筆と墨、半紙や八つ切りもしくは、紙と万年筆やペン、鉛筆など、まずはお手持ちのものでご参加ください。
●コロナウイルス感染予防の観点から、急遽中止になることがございます。その際は、ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。

★終わりに★

雲峰は、普段編集者として仕事をしています。
書会つながりの人からは、私は書家として食い扶持を得ているように思われる方がいらっしゃるのですが、
普段はサラリーマンです。
教材編集者として、新しい仕事をどんなふうに進めたらよいのかというレール敷きが、私のメインの仕事です。
なにをどうすればいいのか、一瞬頭の中が真っ白になることが多いのですが、
そんなときは、A4のコピー紙を横置きにして、一枚に一分を費やすとして、
思ったことをひたすら書き出すということをしています。
そうすると、今、自分が頭の中でごちゃごちゃになっていることが全部外に出てくるので、すっきりします。
次は、書き出したことを整理して、「問題点を見つける」→「解決するための方法をさぐる」→「行動する」を回します。
不思議とこれをものすごいスピードでやると、結構な割合で問題点がほぐれていきます。
冒頭で書きましたが、このこともスピードアップをすることで、仕事が楽しくなってきます。
この発想の切り替えが、ビジネスではとても大切なのではと、この頃思っています。
暑い日々がつづきますが、どうぞご自愛なさってください!
伊藤雲峰でした。