《No.134》フレーミング効果は最高!

5月も最後の日となりました。
暑くもなく寒くもなく、ほど良い気候なのでリラックスでき、好きな季節です。

お元気でいらっしゃいますでしょうか。

そろそろ、コロナも落ち着いてきて、外に出る機会が増えてきました。
私は、連休明けからいろいろなところに出向かせていただきました。
東京、大阪、愛知県の蒲郡などです。

そんな中で書会は三度ほどありました。
いつも褒め上手でありたいとして、書かれた作品を拝見しては、良いところを見つけ、その方の作品がいかに素晴らしいかをお伝えしています。
花丸を差し上げると、「大人になっても花丸をもらえるのはうれしいです!」と感激されたりします。

個人的には、書会をしていて一番勉強させていただいているのは自分だと思っています。

書会の最後は、皆さんの作品を一斉に張り出し、1点1点拝見しながら、
良いところを中心としたコメントを一筆箋にしたためて、みなさんに渡しています。
読み返すと文法的に変だったりして恥ずかしいのですが(汗)、考えてしたためるようになって、私の普段の気持ちが安定するようになりました。

先日、「ビリギャル」を書かれた坪田信貴さんの動画を見ていて、
フレーミング(枠組み・見方を変える)することで、
ネガティブ思考を引き起こす偏桃体(「原始の脳」と言われるもので、危険から回避しようと反応する部位)を反応させないトレーニングとなることを教わりました。

フレーミングとは、一見ネガティブに言ってしまいがちなことをポジティブに言い換えることです。
坪田さんは、子供とのやりとり、部下とのやりとり、夫婦とのやりとりで、このフレーミングの大切さを教えています。
フレーミングを続けることで、物事に対してポジティブになり、本人の才能の花が大きく咲くのだと言われます。

私は、自信のない表情で作品を見ている方に対して、
「とてもすっきりした表情の作品で、見ている人の気持ちを安心させる作品ですね。」
「大胆な筆遣いは、大陸を横断した冒険家のような野心を感じさせますね。」
「アンバランスな雰囲気は予定調和をあえて崩していて、鑑賞者に忘れていた初心を取り戻させてくれますね。」
などとコメントをすると、みなさん元気な顔をされ、また筆を持って書いてみようと思われます。

こういうことをしてくると、参加者の皆さんも、ほかの人の作品をポジティブに評価する言葉が出てきます。
ポジティブループが生まれると、自然とその場に居るだけでわくわくし、元気になっていきます。
私も毎回書会をさせていただくのが、とても楽しみです。

私は書会の準備をすることで、漢字の成り立ちを体系的に知るようになってきましたが、
それ以外に、本能としてある「偏桃体」の作用を知らず知らずのうちに抑えていたのですね。

これからも、書会に参加する人たちとともに、わくわくする気持ちをはぐくんでいきたいと思っております!

★書会のお知らせ★

【三重県・桑名市】
・2022年6月11日(土曜日)
『第34回 MuGicafe書会』(三重県桑名市京町42)
時間:13時30分~15時30分 ※時間が変更しました!
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。

【名古屋】
・2022年6月19日(日曜日)
『第56回 大島屋(Pub Arco) 書会』(名古屋市西区名駅2-20-30)
第一部:13時30分~15時30分
第二部:16時~18時
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。
>>>https://www.facebook.com/PubArco/posts/3352383241462632

【オンライン】
・2022年6月25日(土曜日)
『第13回 オンライン書会』(Zoom)
時間:20時00分~22時00分
参加費:2,500円(ゆうちょ銀行振込、PayPay)
※筆と墨、半紙や八つ切りもしくは、紙と万年筆やペン、鉛筆など、まずはお手持ちのものでご参加ください。

●コロナウイルス感染予防の観点から、急遽中止になることがございます。その際は、ご理解いただきますよう、お願い申し上げます。

★終わりに★
連休明けから梅雨入りまでの期間が、何をやるにしても、とても有効な時期ですよね。
この1か月ほどの時期に、向こう一年間でやろうとしていることの枠組みを決めて、準備をする期間にしていきたいと思います。

そういうことに気が付いたのが、去年あたりで、なんともったいないことをしたのかと自分の計画性のなさを悔いるのですが、
フレーミングすると、「気づいただけすばらしい! これからの人生を大きく羽ばたかせられるのだから最高だよね。」ですかね(笑)。

先回りして何かをすることが苦手な人間だと勝手に思っていましたが、
このごろ、暑い季節に私のやらなければいけない作業が集中していて、
暑さが苦手な私には、落ち着いて考える余裕がなかったことにも気づかされました。

ひょっとしたら、こういった気づきは、フレーミング効果からきているのかもしれませんね。

私は、書会を通じてポジティブな言葉を使っていますが、
たとえば、職場でネガティブに言ってしまいがちなことも、ちょっと言い方を変えてポジティブに言い換えてみようかと思いました。
日々の生活で起こるすべてのことが、実験の場と思うと、何かわくわくしてきますよね。

そろそろ衣替えの季節となりますが、どうぞ体調管理にお気を付けいただければと思います。
(みなさんのお元気な姿を想像して、暑い夏をこれから乗り越えるぞ!)
お元気でいらしてください。伊藤雲峰でした。