すっかりご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
今年の5月ぐらいのコロナ規制緩和を受け、本来の私の仕事である外回りが復活しました。
昨日はお昼過ぎに東京を出発、名古屋に戻ってお客さんとの打ち合わせがありました。
打ち合わせを済ませ、食事をご一緒してお客さんにはその日のうちにお帰りいただくプランを練っていました。
会食の直前まで別のことで頭がいっぱいで考えられなかったことと、少人数の会食なので何とかお店は見つかるだろうという楽観視があって、お店の予約をしていませんでした。
見事に行くお店、お店で、「満席」「全席貸し切り」「待ち時間2時間」とのことでした。
駅前にはたくさんのお店があるのですが、30分の間に15件ほど回りましたが、すべてダメでした。
あきらめかけたところで、アメリカンでちょっとジャンキーなものを食べさせてくれるお店があって、ちょうど3人席が空いていたので、何とか入ることができました。
そこは、いろんなジンをロックやソーダ割で楽しませてくれるところのようで、
私はオレンジの香りを楽しませてくれる「オレンジジン」をソーダ割りでいただきました。
食事は、サラダとチキン焼きを絡ませたプレートでした。
そして、デザートは、なんと小倉トースト。
そこにチーズが絡まっていたのですが、バターの塩加減、あんこの甘み、チーズの食感が、三つ巴で口の中を攻めてきました。
なかなか経験したことのない味わいで楽しい思いをすることができました。
「こんな状況にならないと、こういうものを食べられませんね」と互いに言っていましたが、
こんな状況を楽しめる人たちの食事会だったので、ほっとしました。
予定調和を壊した状況を楽しんで自分の世界を広げられる人になりたいと思いながら、
先回りして、金曜日の夜はお店が込み合うという想定をし、来ていただいた方を歓待する姿勢を忘るべからじと反省するのでした。
今回のことを深掘りすると、書の作品においても当てはまることだと思いました。
・制作前にどう表現するかを決めて、それから何度も同じものを作りこむ作品(準備の書)
・ある程度の構想は決めるけど、その時その都度の作者の味わいを含ませた作品(卒意の書)
この2種類の書の在り方に思い至るのでした。
昨日の晩の状況は、卒意の書に近いものです。
一方で、事前に予約を取って、段取りを決めてぶれない会食設定にするのは、準備の書ですね。
どちらも大事にして、一方だけを正当化することのないようにしていきたいと、昨日の晩考えました。
そんな年の瀬の一コマでございました!
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★第10回 日展名古屋展 会場当番日時
・1月24日(水)14時~18時30分
・2月04日(日)14時~18時30分
※上記二日のどこかで、皆様とお会いできますと嬉しい限りです。
▼日展名古屋展の詳細
https://hicbc.com/event/nitten/
★書会のお知らせ★
★リアル書会
【名古屋】
・2023年12月17日(日曜日)
『第73回 大島屋(Pub Arco) 書会』(名古屋市西区名駅2-20-30)
・2024年1月28日(日曜日)※第4週日曜日です
『第74回 大島屋(Pub Arco) 書会』(名古屋市西区名駅2-20-30)
第一部:13時30分~15時30分
第二部:16時~18時
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。
>>>https://www.facebook.com/PubArco/posts/3352383241462632
【三重県・桑名市】
・2024年1月13日(土曜日)
『第53回 MuGicafe書会』(三重県桑名市京町42)
時間:13時30分~15時30分
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。
【オンライン】
・2023年12月23日(土曜)
『第30回 オンライン書会』(Zoom)
時間:20時00分~22時00分
参加費:2,500円(ゆうちょ銀行振込、PayPay)
※筆と墨、半紙や八つ切りもしくは、紙と万年筆やペン、鉛筆など、まずはお手持ちのものでご参加ください。
★終わりに★
YouTubeで私の字を書いているところがアップされています。
その中に、自分の声も入っているのですが、なんだか不思議な感覚を覚えます。
聴くたびに、少しずつ印象が異なるからです。
話しているときの自分の体調や話す内容によって声色が変わるんだなということに気づきました。
また、聞く自分の、その時の体調やとらえ方でも声音が変わって聞こえてくるんだなということにも。
中学生のときに聞いたカセットテープで録音した自分の声は、二度と聞きたくないぐらい恥ずかしく感じるものでしたが、
今の自分の声は、そこまでいやな印象をもちません。
なぜでしょうか?
話す内容が自分で考えて話したものか、何も考えずにぼんやり話したものかの違いなのだと思います。
話す内容を考えたときの話し声には、いい意味で程良く力が入っているのかもしれません。
昨日お会いした方は、長年オンラインセミナーで講師をされている方でした。
私も、その方のセミナーには10回以上参加していますが、
話す内容もさることながら、声色、話す速度、間の取り方などがとても自然なので話す内容が頭にすっきり入ってきます。
昨日お会いした時も、会話なので、他愛のない話もたくさんあったのでしょうが、セミナーのときのような声色、話す速度、間の取り方だったので、いきいきした会話が繰り広げられることとなりました。
名古屋駅周辺のお店巡りで歩きどおしでしたが、この方の声を耳にしながら、いろんなお店を探した時間は、今思うとなかなか貴重なものだったなと思いました。
年の瀬がもたらす圧迫感を、ふと和らげてくれた一日でした。
年末年始に向けて、忙しくされる頃合いかと思いますが、どうぞご自愛なさってくださいね。
伊藤雲峰でした。