《No.97》今年の一字は「承」です(^^)/

今年も残すところ一日となりました。
お元気でいらっしゃいますでしょうか。伊藤雲峰です。
2019年も終わろうとしておりますが、皆様にとりましてどんな一年だったでしょうか。
私は、今年を漢字一文字で表すとするなら、「承」という字になります。
「起承転結」という、文章構成を表す四字熟語の中の「承」は、
「起」で挙げた内容を盛り上げたり、理由付けを重ねること、を表しています。
今年、雲峰は、書会というワークショップを40回ほど行いました。
篆書を書き初め用の長い紙に書くという、まるで書道教室とは異なった協働学習の場を1年間設定し続けました。
場所、世代、時間、経験値、個人の嗜好など、いろいろな違いが交錯するなかで実施し続けてくると、
さまざまな問題点、新たな発見、予想外の出会いなど、まさにドラマの連続のようでした。
「承」には、「うけたまわる」「他人の意図を受け入れる」という意味があります。
編集者としての仕事や、書家としての書会では、この《他人の意図を受け入れる》ということを、大切にしてきました。
コミュニケーションとは、自分の思いを全面に押し通すことではなく、
相手の言い分をまずは受け止め、その後、互いが納得するよう折り合いをつけることだと思います。
とかく自己中心的になりがちですが、他人を受け入れて、自分をどれだけ変えていけるかが、今年一年のテーマでもありました。
「承」にはさらに、「上から下に手渡される」「うけつぐ」という意味もあります。
人生の諸先輩方から教わったノウハウをインプットし続けたこの45年間。
アウトプットの場を作りつつある私ではありますが、さらにアウトプットの場が求められているように感じます。
いろんなところで世代交代が問題になっていますが、
私のような団塊ジュニア世代は、いままでもそうですが、これからも大きな波にもまれながら、
諸先輩からのバトンを、しなやかに受け取る時期に差し掛かっていることを、つくづく感じています。
このように、「承」の字は、雲峰が置かれている状況を多面的にとらえられていると考えました。
みなさまにとって、2019年はどのような年だったでしょうか。
(よろしければ、教えてくださいね。)
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●終わりに

今年は全国各地で自然災害に見舞われ、多くの方が大変な思いをされた一年でもありました。
自然災害列島と言われる日本。
来年もおそらく同じような危険にさらされたり、不安にさいなまれることもあるかと思います。
雲峰は、9月の大きな台風が来た時、とても不安な気持ちになりました。
しかし、時間が経ってしまうとそのような感情が薄れ、次第に危機意識も希薄になっていきます。
「備えあれば憂いなし」
年始に、雲峰は防災グッズの見直しをしてみようかと思っております。
皆様、2019年はたいへんお世話になりました。
2020年も皆様にとりまして素晴らしい一年になられることをお祈りしつつ、
今年の雲峰だよりのシメとさせていただきます。
よいお年をお迎えください。
伊藤雲峰でした。