《No.96》「不登校のススメ」を観て

こんにちは。だんだん12月らしくなってきましたね。
お元気ですか。伊藤雲峰です。

昨日は桑名のMuGicafe様に出向いて書会を行いました。
そのあと、いつもお世話になっている水野さんが関係される自主製作映画「不登校のススメ」の上映会&トーク・座談会に参加しました。

監督山田のどか君(N学園・高1)、主演のサキラちゃん、出演・脚本のケイカちゃんの三人の話は心に突き刺さるものでした。

「不登校のススメ」にかかわる人たちの多くが、まさに現在進行形で「不登校」を受け止めている人たちです。
また、「不登校」になった人の経緯もさまざまで、

学校に行きたいけれど、理由がはっきりわからず悩み続けている人。
学校に行かずに、自分のやりたいことを見つけて生きていくことを決めた人。
学校に優等生として自分の居場所を持っていたけれど、自問自答するうちに大人や学校に対する不満、自分への不満がたまって学校に行けなくなった人。などがいるというのです。

ケイカちゃんのメッセ―ジがとても心に響きました。

「親は子供にこんな風にしたら?とかいろいろな提案をしてくれて、それはそれでありがたいんだけど、
親が疲れ果てていて、私がそれを受け入れないといけない雰囲気は、とてもつらかった。」

「親が元気ないのに、無理して子供を何とかしようとされると息苦しい。」

「とにかく頭が空っぽになるときが人間には必要なのではないか。」

「世の中や大人を責め、最終的には自分自身を責め続けていると、頭は自分への矢印でいっぱいになり、
いつも気持ちは忙しい状態。
空っぽになるためには、どうしてもゆっくりとした時間が必要なのではないでしょうか。」

といったものでした。

ケイカちゃんが立ち直ることができたのは、親が「あんたなら大丈夫」と言ってくれた時だと言います。
(ひょっとすると、親御さんも元気になられたからかもしれませんね。)
親子、部下と上司、先生と生徒、いろいろな人間関係で共通することですよね。

たまたま、むぎカフェ書会にもこの三人が顔を出してくれて、少し話をしました。
現在進行形の彼らに何をどう話すかはひとまず保留にして、愉しく温かな雰囲気を共有することができました。

即興で書いた「不登校のススメ」という題字はとても気に入ってもらって、嬉しかったです。

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●終わりに
「不登校のススメ」の座談会のときに、
知り合いの三輪さんが「頭を空っぽにするには、この(雲峰)先生がやっている書会に参加するといいよ」と言ってくださいました。
ちょっとびっくりしましたが、とてもうれしかったです。頭を空っぽにするというのは、結構難しいことなんだということを、「不登校のススメ」を観て思いました。
ケイカちゃんが言う「自分への矢印」を、「自分からの矢印」に変えることができるのが、書会なのかもしれません。
「なんでこうなっちゃったんだ」から「ここをこうしてみよう」という捉え方に変えてみると、気持ちも楽になり、愉快な時間が過ごせそうです。今日はこれから第28回のアルコ書会です。
楽しみながら没頭の時間を過ごさせていただきます!
みなさまも、日曜午後を没頭の時間にしていただければ幸いです。伊藤雲峰でした。