10月になりました。気持ちの良い季節です。

お元気ですか。伊藤雲峰です。

今回は9月の書会を振り返って、発見したことをまとめたいと思います。

書会では、毎回八つ切りの紙(細長い紙)に4字熟語を篆書で書いていただきます。

雲峰が準備した、4字の篆書のいろんな書き方をまとめた「篆書アラカルト」をもとに、皆さんが自由に作品を作ります。

作品制作中は自問自答しながら、たくさん書いていきます。
仕上げた作品を見てOKなら、雲峰が印を教えて出来上がりです。その出来上がった作品を、壁などに貼って並べます。
書会の締めくくりは、貼り出された作品を講評する講評会となります。遠くからみると、自分の作品を別人の作品と思えてしまうぐらい、印象が変わるのです。
また、別の方の作品も一緒に並べるので、他の作品のなかの「自分の作品」も見ることができるのです。

私が講評会で心掛けていることは、
1)良いところを伝え、その後改善したいところを伝えること。そして良いところを必ず伝えること。
2)具体的な指摘とは別に、その字から受ける印象を抽象的に伝えること。
です。

1)については、よく「ほめ殺しの雲峰」と言われているので、ご存知の方もいるかもしれないですが、
良いところを見つけて、それをご本人に知っていただくということを心がけています。

2)については、たとえば、
「この字は、果敢に挑戦して、多少失敗しても、いままでのやり方を打ち破るような雰囲気が出ています」
「この字は、目標に向かってひたすら突っ走っています。そのため集中力を切らさずに最後まで書き切っています」
「この字は、天真爛漫だけど、ちょっと心の中では違うことを考えているようです」
などと、話をしています。

そうすると、その人の心のうちを言い当てていることがよくあるようで、驚かれます。
「書は人なり」と言われますが、ほんとうにそうなんですね。

他方で、作品制作の醍醐味は、「演技」だと今井凌雪先生に教わりました。
修練を重ねるうちに、役者になることも重要であることを、書会で一緒に考えていければと思います。
10月以降の書会も、一緒に学んでいきたいと思っております!
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【10月書会のご案内】
※いずれの会場も書道具の準備は不要です。お気軽にご参加ください。
※ワークショップ形式ですが、少人数で行う予定です。

・2020年10月10日(土曜日)
『 第14回 MuGicafe書会』(三重県桑名市京町42)
時間:14時30分~16時30分
参加費:2,500円(書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き)

・2020年10月18日(日曜日)
『第36回 Pub Arco 書会』(名古屋市西区名駅2-20-30)
第一部:13時30分~15時30分
第二部:16時~18時
参加費:2,500円(書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き)
>>>https://www.facebook.com/PubArco/posts/3352383241462632

・2020年10月28日(水曜日)
『第14回 Live&Lounge VIO 書会』(名古屋市中区新栄2-1-9 flexビルB2)
時間:19時30分~21時30分
参加費:2,500円(書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き)
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★伊藤雲峰公式ホームページをご覧ください(^.^)/~~~
>>> https://itouunpo.com/
※日々更新中!

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★終わりに★
先週の日曜日、テラオハルミさんのお絵描き教室に参加しました。
パステル絵具を筆にのせ、 キャンバスに鶏の絵を描きました。
書は、一回勝負の世界ですが、キャンバスには、なんども絵具を塗り重ねていってよいようで、
最初はこわごわとでしたが、塗り重ねて、へらで重ねたところをこすって、別の模様を偶然産み出すようなことをして、楽しみました。私は絵を描くことが出来ないと勝手に決めつけていましたが、やってみるとそれなりに描けて愉しくて仕方がない。
(テラオハルミ先生、ありがとうございます。)話は変わりますが、私が書会で心掛けていることは、「小さな自信をもっていただくこと」です。

子どものときに書道教室に行って、うまい子と比較されて、自信を失ったことのある方は結構多いと思います。
自信を失うと、物事をall or nothing で捉えてしまいがちです。

私が知り合った大人の方が、書会に来ていただいて、「小さな自信」を取り戻していかれる姿をみて、
つくづく教えるということは、時に罪作りなことをしてしまうのだと切ない気持ちになりました。

「教科書にあるような整った字は書けないけど、味のある字は書ける人」
そんな人も、自信を失って、字を書くことから遠ざかってしまったかもしれないと思うと、心が痛みます。

私の勝手なミッションを10月の書会でも実践してまいりたいと思います。

よろしければご参加になってください。

それでは、午後も素敵な休日をお過ごしください。
伊藤雲峰でした。