《No.112》なにごともタイミングですね！
伊藤雲峰12月の一週目も終わり，いよいよ年末進行になりはじめました。
いかがお過ごしでしょうか。
ご縁をいただいて，とある英語の先生とお話させていただき，学びの機会を得ました。
日本で「書道」というのは，中国では「書法」といいますが，
書法の「法」とは何を指すのでしょうか，というものです。
私は，「法」は【章法】と言われる言葉にすべて込められている，と捉えています。
辞書には【章法】をこんな風に説明しています。
「書作品の全体の組み立て方，全体構成のこと。」
「一文字の字形，字間・行間の余白，墨の潤渇，線質などさまざまなことに配慮し，全体として調和のとれた書作品にまとめること。」
このような認識・規則に従っていくことが「書法」です。
ただ，ここで終わらせてしまうのはもったいないと考えています。
この「法」を，他の分野でも活用していくことが「書法」の本当の意味ではないか，と考えている旨，
その英語の先生に話をさせていただきました。
（私の中でこのような言葉が出てくるとは思わなかったので，質問をされた英語の先生には，感謝以外にありません。）
反対に，日常の何気ない場面で，書法のヒントが隠されていたりします。
先日，京都の保津川下りを堪能した時に，舟を操縦する3人組の動きが絶妙でした。
左前の「竿を操る人」，右前の「櫂を操る人」，後ろの「全体を見ている船頭さん」。
舟が岩にぶつからないように竿を川底に突き刺し，我々には心地よい舟乗りを体験させてくださいます。
櫂を操る兄ちゃんは，かなりの力で櫂をこぎながらも，見える景色や自分のことを楽しげに話してくれます。
船頭さんは，この二人の兄貴分のようです。いつも冗談ばかり言って，我々の乗舟する2時間弱を退屈させないように，
あの手この手を使って，笑わせてくれます。
その船頭さんは人を笑わせながらも，川下りの先の景色を見る目は真剣そのものでした。
この3人の方には，何とも言えないさわやかな風が吹いていました。
厳しい修練を積み，危険にさらされながらも，ルールにのっとりお客さんの安全を第一にしつつ，
楽しんでもらうための配慮が，一瞬もぬけていない。
このあたりの姿勢は，書においても同様のことで，見習わなければならないと大いに刺激を受けたものでした。
私も，書法への小さな小さなアプローチではありますが，絶え間なく前進を続けてまいりたいと考えております。
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★書会のご案内
【三重県・桑名市】
・2020年12月12日（土曜日）
『第16回 MuGicafe書会』（三重県桑名市京町42）
時間：14時30分～16時30分
参加費：2,500円（書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き）
【名古屋】
・2020年12月20日（日曜日）
『第38回 Pub Arco 書会』（名古屋市西区名駅2-20-30）
第一部：13時30分～15時30分
第二部：16時～18時
参加費：2,500円（書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き）
＞＞>https://www.facebook.com/PubArco/posts/3352383241462632
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★終わりに★
先週の火曜日に，新しい場所に引っ越しました。
荷物が多くて，トラックは２往復しておりました（引っ越し先は，800メートル先のところです）。
まだ荷解きがすべて終わったわけではありませんが，最低限必要なものは，箱から出しました。
家を建ててわかったのは，家を作るまでにいろいろな方のご助言を聞きつつも，
最終的には自分で決断をしていかなければならないということです。
決断の連続でした。
決断をするに際し，業者の方からの説明を受けることが多々あったのですが，
どの方もほんとうに真摯に対応してくださって，一度も嫌な気持ちにならなかったのが，幸いなことでした。
今回の物件は，妻が見つけてくれました。
当初は，マンションを探していましたが，なかなかいい物件に巡り合えませんでした。
ちょっと落ち込んでいたところで，私が「駅から近い物件がいいなあ」と言い続けていたのを覚えていて，
今回の物件を見つけてくれ，一緒に見に行きました。
ちょうどお盆休みごろでした。
物件を見たとき，一目惚れのようにこの家に住みたいと思いました。
こんなチャンスはなかなかないと思って，すぐに動き出しました。
おかげで，良い住まいに巡り合うことができました。
ありがたいです。
なにごともタイミングですね。
今年もあと3週間ほどですが，皆様どうぞお風邪など召されませんようお過ごしくださいませ。
伊藤雲峰でした。
