おはようございます。伊藤雲峰です。明日の4日、14時~18時は日展名古屋展の会場当番です。
お越しいただけそうな方は、13時までに雲峰あてに電話かメールをください。
(会場内は電波が通じにくいため、会場入りする前にご連絡いただけますと助かります。)
招待券を事前にお渡しするよう、段取りいたします。

▼詳細は、下記の記事をご確認ください。
https://hicbc.com/event/nitten/

今回の作品で心掛けたことは、

・自分の得意な表現が山場にくるような作品設計にしたこと
・収筆(点画の最後の部分)の表情に変化をもたせたこと
・文字の組み合わせによる行間の余白をきれいに見せようとしたこと
・上から下に風が吹きとおしているように墨継ぎをしたこと

でした。

先日の当番の日に、会場の作品を見ておりましたが、どの作品もどこかに違いがあって、
同じ作風の作品が少ないというのが、日展作品の特徴ではないかと思いました。
私などは、自分の所属している結社以外の表現の仕方を、とかく画一的なものと決めつけてしまうのですが、
丁寧に鑑賞すると、作家それぞれが工夫をしていることがよくわかりました。
墨色、文字の配置、連綿線の変化、落款の入れ方など、皆さんそれぞれに違いがあり、見る観点を絞って丁寧に見てみると、
書も、楽しく鑑賞できることを理解していただけるのではないでしょうか。
書を志す人は、日ごろ、昔の書の名人が書いたと言われる名跡をまね(臨書)して、自分のなかに共感する表現をエキスとして吸収します。
線質を鍛えたり、表現の幅を広げたり、文字と文字の関係性を学んだりします。
そういったインプット型の修練をくり返しながら、自分を高めて自分の表現を追求します。
一方で、古典の臨書をし続けても、自分の表現が自然に生まれてくるわけではありません。
自分が表現したい作風を探し、その作風をつむぐために、あらゆる準備と対策をし、師からの指導や先輩からのアドバイスを得て、
何度も何度も作品化をして、自分との闘いを繰り返します。
自分の作品向上のための、ひとつの機会が、展覧会出品になります。
展覧会に出品する場合には、入選するための傾向と対策が必要です。

「今までの展覧会でどんな作品が評価されてきたのか」

「作品の形式はどんなものがあり、どういう配分で展示されているのか」

等を考えて、自分の表現が、その展覧会で評価されるためには、何をどうしたらよいのかを検討します。
こう書くと、中3の受験生が高校入試に向き合うときの態度とよく似ているなと思いました。
学校での、定期テストの成績や内申点を高めることを、日常のインプット活動となる「臨書」と考え、
入試のための対策と分析が、展覧会への向き合い方だと考えるわけです。
この2本の大きな柱をバランスよく構築していくことが、作家としての自立につながるのではないかと思いました。
日展会場で、作品をご覧いただきながら、いろんなことを語り合えたらと思います。

会場でお待ち申し上げております!

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★第10回 日展名古屋展 会場当番日時
・2月4日(日)14時~18時
※皆様とお会いできますと嬉しい限りです。

※お越しいただけそうな方は、13時までに雲峰あてに電話かメールをください。

 招待券を入口でお渡しいたします。

▼日展名古屋展の詳細
https://hicbc.com/event/nitten/
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★書会のお知らせ★
★リアル書会
【名古屋】
・2024年2月18日(日曜日)

『第75回 大島屋(Pub Arco) 書会』(名古屋市西区名駅2-20-30)
第一部:13時30分~15時30分
第二部:16時~18時
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。
>>>https://www.facebook.com/PubArco/posts/3352383241462632

【三重県・桑名市】
・2024年2月10日(土曜日)
『第54回 MuGicafe書会』(三重県桑名市京町42)
時間:13時30分~15時30分 
参加費:2,500円(当日会場にてお支払いください。)
※書道道具の準備は不要です。ソフトドリンク付き。

【オンライン】
・2024年2月24日(土曜) 
『第32回 オンライン書会』(Zoom)
時間:10時30分~12時30分 ※今回も午前中です。
参加費:2,500円(ゆうちょ銀行振込、PayPay)
※筆と墨、半紙や八つ切りもしくは、紙と万年筆やペン、鉛筆など、まずはお手持ちのものでご参加ください。
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★終わりに★
1月が終わって、このおたよりをお送りできていないことに気づきました。(すみません^^;)
私は車を持っていないので、出かけるときは最寄りの駅から電車に乗って移動します。
1月は、ほぼ毎日、駅に向かっていた記憶があります。
毎日、移動してどなたかとお会いして、イベントに参加したり、自分でイベントを行ったりしてきました。
そうやって動き続けているのに、なぜかあまり疲れないのは、自分で決めたことだからかもしれないですね。
毎日いろんなところに出向いていろんな方とお会いするには、事前の準備が必要になります。
家にいる間は同時並行でいろんなことをやる必要があるので、「やることリスト」をメモに書いて、
ひとつひとつ淡々とこなしていくようにしています。

時間は、一方通行の狭き道のようなもので、同時にいろんなことはできませんので、
やることを先に決めて、それを素早くやりこなしていきます。
そうやって日々を過ごしているときに大事だと気が付いたのは、≪晩御飯を食べたらすぐ歯を磨く≫ということでした。
歯を磨くと、休むモードに切り替わります。
私の悩みは、ごはんを食べた後、だらだらとユーチューブやSNSを見て、時間を浪費することなので、
そうするぐらいなら、眠りたいわけです。
でも、きっかけを失ってずるずるといっちゃいます。
そんなときの特効薬(大げさ!)は、歯磨きです。
歯にもいいし、生活習慣を整えるのにも、うってつけの行動です。
子どものときは、両親に早く歯を磨きなさいと叱られていましたが、今になって、親の言うことの意味がよくわかってきました。
(今頃わかるのも、情けないのですが・・・。)
そんなこんなで、1月も元気には突っ走っておりましたが、なかなかおたよりを書くまでに行きつけなかったというのが、正確なところです。

2月は、私の誕生日の月でもあり、ゆったりとした時間を過ごせたらと考えております。
どうぞ、有意義な週末をお過ごしくださいませ。

伊藤雲峰でした。