みなさん、お盆休みはいかがお過ごしでしょうか。伊藤雲峰です。
私は、コロナのことがあって、実家に帰ることなく、自宅で作品制作にいそしんでおります。

こんな暑い日は、昼間からビールを飲みたいものですが、

明日は健康診断を控えておりますので、麦茶を飲みながら、作品の構想を練っております。

この三日間作品制作をして考えたことを記させてください。

作品制作は、「頭を使うとき」と「からだを使うとき」の2種類あることを、あらためて認識しました。

作品批評を受けるとき、「書き込みが足らない」と言われることがあります。
「書き込み」とは、「からだを使うとき」です。
手首が動かなくなるほど書き込んでいくと、頭でどうこうしようという意識は、働きません。
また、そういったときの作品は、見るに堪えないものであったりするのですが、
作品に向き合ったときの悔しい思いは、深いところで残っていて、時間を空けて再び書くと、思いのほか書けたりします。「頭を使うとき」というのは、配置をどうするか、文字の大きさをどうするか、墨の入り具合をどうするか、などの準備です。
制作の初期段階で、このことを行うのですが、あまりここでこだわりすぎると、固くてスケールの小さな作品になりがちです。「頭を使うとき」→「からだを使うとき」→「頭を使うとき」・・

などと、交互に意識する視点を変えることで、作品がまとまっていくのではないかと考えました。

今日の朝起きたとき、昨日頑張った疲れが残っており、弱気になっていましたが、
案外、今日は筆がよく運び、気持ちがよかったです(作品がいいかどうかは別ですが・・・)

もう一つ感じたのは、作品を書くとき、「ワクワクする」気持ちをもって書いたほうがいいなということです。

私が使っている2尺×8尺の画仙紙は、1枚600円ほどします。
墨も書きやすい固形墨を磨ったものなので、それなりにするものです。
また、自分に合った筆をそのときどきで変えたりしますが、筆もそのためたくさん準備しています。
そして、一枚書くのに、20~30分ほどかけて、40字の篆隷書体を書きます。

ふと我に返ります。
時間とお金と労力をかけて、自分は何をしているのだろうか、と。

しかし答えは簡単に見つかりました。
書に向き合って、自分と向き合う貴重な時間を得ているということでした。
結果にとらわれず、楽しみながら自分と向き合えばいいんだと、自分を鼓舞しました。とはいえ、書いているときの精神状態との兼ね合いで、いつも楽しく向き合えるばかりではないことも事実です。締め切りまで残り一か月となりましたが、自分自身との対話を楽しみながら、磨きをかけていきたいと思います!

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★終わりに★

何かに没頭するというのは、幸せなことかもしれませんね。

今日の午前中は、前日の作品制作でくたびれ果ててちょっと元気がなかったのですが
少しずつ元気を取り戻せたのは、没頭して何かをやった手ごたえが、心に残っていたからだと思います。私は単純で策を弄するということがない人間です。
でも、この頃自分の良いところは「自分に嘘をつかないところ」かな、と思うようになりました。
自分が決めたことは、素直に実践する。

(この三日間(12日~14日)は、作品制作に没頭すると決めていました。)

自分と約束したことを素直に実践したから、心の奥から充実感が湧いてきたのかもしれません。

書の修練から、大切なことを教わっているとしみじみ感じながら、心豊かに過ごしたこの三日間でした。

あと数日お休みですね。
あまり外出はできないかもしれませんが、よい休日をお過ごしになってください。
伊藤雲峰でした。